「魔法少女リリカルなのは 偽伝:緋色の平穏」の記事一覧
そのため、思考の中心にいるのは暁拓馬だ。あいつは報告を済ませて主やヴィータ、テスタロッサ達の幼い面々(この中に含まれるとヴィータは怒るだろうが)を引き連れて花火に興じているらしい。 独特の価値観と精神力を持つ男であり […]
拓馬には、きっと説明しても下らない感傷だと吐き捨てるだろう。 感傷でも、うたかたの幻だとしても、私はこの気持ちを信じたい。 「お前の力、しかと受け止めたぞ」 折れず持ちこたえた。私は踏みとどまり、膝を付いてもいない […]
私は負けたのだろう。藤堂にではなく、自分に。 不良と藤堂が揉み合い、銃が暴発して私が撃たれた。これはいい、誰を攻めるべきでもない。対処できなかった責は私自身にある。 問題はその後だ。 藤堂の暴走。五体を金属化させ […]
「あんたは頑丈でも、あんたの周りは普通の大地なのさ」 「お前、ざっきからずるい攻撃ばっかりじてくる」 「安心しろよ、ここからはもっとズルい」 「もう、ざっざとじんでじまえい」 藤堂が両腕を広げながら、強攻せんと駆けてく […]
「あれが、藤堂……なのか?」 「ゆるざない。絶対にゆるざないぞ」 藤堂と最も馴染みあるはずのシグナムでさえ、あまりの変貌に面食らっている。 鋼の獣と成った藤堂の足元から、光が広がり急速に世界から“色”が消えていく。封 […]
輪廻さんの話だと、美羽は学校の友達と一緒に遊んでいたはず。それもわざわざ連絡手段がメールでなく電話であり、美羽の声も震えて焦り気味だ。 『海鳴公園でみっちゃんやたーちゃんと遊んでたら、奥の方で高校生くらいの人達が大勢や […]