バイト探偵は演者の夢と戯れる 第二夜其の六『リア充ターイム』 公開日:2020/05/09 バイト探偵は演者の夢と戯れる執筆小説 暁家の食卓は、いつも二人で囲まれる。 家主であるたっくんと、毎日ここに通って朝食とお弁当、そして夕食を用意しているわたし、麻美(あざみ)円(まどか)だ。 わたしは自分が世話焼きだと自覚しているし、別に今も頼まれてこ […] 続きを読む
バイト探偵は演者の夢と戯れる 第二夜其の五『誠意ってもんを見せてよ』 公開日:2020/05/08 バイト探偵は演者の夢と戯れる執筆小説 昨日の神社についてを丹後が語り終えると、池田と揃って二人は真っ青になっていた。 その様子に何一つ嘘は見えない。 「そんで俺と池田は、そのまま家まですっ飛んで帰った」 「結果、次の日……つまり今日、梶野は学校に来なかっ […] 続きを読む
バイト探偵は演者の夢と戯れる 第二夜其の四『本当にヤバいものを見たんだ』 公開日:2020/05/04 バイト探偵は演者の夢と戯れる執筆小説 最初はただ怖いもの知らずの証明と、よくある怖いもの見たさだった。 この町には御堂神社って、そこそこ立派な神社があるのはお前も知ってるだろ。 行ったことはあんのに、よく知らないってどういうことだよ。 ああ、お前は中 […] 続きを読む
バイト探偵は演者の夢と戯れる 第二夜其の三『いいからゲロっちまいな』 公開日:2020/05/04 バイト探偵は演者の夢と戯れる執筆小説 最初はてっきり校舎裏かと思ったが、行き先は学校から徒歩数分の喫茶店だった。 不良二人に呼び出されたと考えれば高待遇な方ではないだろうか。 「アイスコーヒー」 「コーラ」 適当なテーブルに座った後、丹後、マタンゴの順 […] 続きを読む
バイト探偵は演者の夢と戯れる 第二夜其の二『不良もピンきりあるものさ』 公開日:2020/05/04 バイト探偵は演者の夢と戯れる執筆小説 結局原稿は完成せず昼休みは終了。そのままズルズルと放課後になったので、流石に帰宅を余儀なくされた。 「あーもー積んでるアニメを消化したいのに……」 俺にとって家とは最良の遊び場だ。 朝から夕方まで毎日缶詰されて勉強 […] 続きを読む
バイト探偵は演者の夢と戯れる 第二夜其の一『世界に一つだけの君は探せば大抵いっぱい見つかる』 公開日:2020/05/04 バイト探偵は演者の夢と戯れる執筆小説 ここでは誰しもが旅人だ。 学校砂漠の外に出ることは許されず、我らは授業という名の熱砂を放浪し続ける。 さして興味もないジャンルの授業に、五十分も集中力がもつわけない。 それを一日に何度も繰り返す。これはもう狂気の […] 続きを読む