「魔法少女リリカルなのは 偽伝:緋色の平穏」の記事一覧
自分自身が攻められないから、手数を増やしに来たんだ。バルディッシュの予測計算がズレてしまってる。 このまま迷ってる時間はない。とにかく出の早いフォトンランサーを撃ち込む。 「次!」 近い塊を優先して迎撃しながら、全 […]
耶徒音は魔力弾に直撃を繰り返し、その度に数枚の黒い花弁を構成した身体から排出しながら、何のためらいもなく私を追ってくる。 向こうは一撃でも攻撃が当たれば勝ちで、恐らく痛みもないように見える。だから、小さいダメージなん […]
花びらが風に乗り、詩都音へ集まっていく。いや、詩都音の持つ耶徒音に寄ってるんだ。 耶徒音の下に集った花びらは、やがて収束していき、新たに形を変えた。 肌色に。 黒色に。 白色に。 腕に。足に。体に。 服に。 […]
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「儂は何より詩都音が心配で心配で」 「お気持ちはお察しします。大切なお孫さんですものね」 その大事な孫の詩都音の私物を狙い撃ちにする気で、部屋を調べていた人とは思えない態度だ。たっ君のこういう姿は、まさにペテン師だと思 […]
認知症が本当なら、加世さんが犯人はまずあり得ない。 「ごめんねえ、耶徒音。助けてあげられなくてごめんね」 「加世さん?」 加世さんは、まだ私を耶徒音だと思ってるみたいで、何度も何度もごめんねと繰り返して謝り続けている […]
たっ君の立てた作戦は驚く程にシンプルで、とてもわかりやすいものだった。あまりにあっさりとし過ぎて、皆初めは疑いの目を向けていたし。 結局翌日、その作戦を実行するために私とたっ君は美濃家へと行った。事前の連絡こそはして […]