エクスカリバー

アーサー王が使う代表的な聖剣。

エクスカリバー【ファンタジー創作・小説の設定資料集】

アロンダイト

アーサー王伝説に登場する円卓の騎士の一人ランスロットの持つ聖剣。

アロンダイト【ファンタジー創作・小説の設定資料集】

ガラティーン

アーサー王伝説に登場する円卓の騎士の一人ガウェインの持つ聖剣。

ガラティーンは、元の持ち主は湖の精であり、エクスカリバーの姉妹剣とされています。
しかし物語内で言及されることが少なく、詳細な情報はほとんどありません。

対して、ガウェイン自身はアーサー王の甥であり、アーサー王伝説でも重要人物の一人です。
『忠義の騎士』としてアーサー王の片腕的存在で、午前中は力が三倍になるといった特殊能力まで持っています。

ランスロットと同様に、剣よりも本人の方が知名度が高いタイプです。

エクスカリバーがものすごく強力な剣のため、ガラティーンも相当な力を秘めていても不思議ではないでしょう。
また、日の高い時間に強くなるなどの設定から、ガラティーンには火や太陽の属性を与えられやすい傾向があります。

クラレント

アーサー王伝説に登場する円卓の騎士の一人、『叛逆の騎士』モードレッド(モルドレッド)が使用した剣です。
アーサー王の武器庫から奪ったとされており、白銀に輝く礼式用の剣で『剣の中の王者』とも称されています。

カムランの戦いでアーサー王との決戦に使用されました。
モードレッドは敗れこそしたものの、アーサー王の頭部を斬り付けて致命傷を負わせている。

そのため、叛逆者の剣や、王殺しの剣といったイメージが強い。

フェイルノート

アーサー王伝説に登場する円卓の騎士の一人トリスタンの持つ弓。
フランス語読みではアキヌフォートになります。
また日本語訳では『無駄なしの弓』と訳されました。

フェイルノートは『トリスタンとイゾルデ』の物語で登場します。
トリスタンと従士ゴルヴナルがモロアの森で追手を返り討ちし続けていた時に、トリスタンが竪琴を改造してフェイルノートを作りました。

これは相手が人間であっても、いかなる獣であっても、一度狙い定めてしまえばそのターゲットへ確実に命中するという特性を持つ弓として伝えられています。

形状については、普通の弓以外にも、弓をパーツの一部として仕込んだ狩猟罠のケースもあります。
弓と罠のいずれにも見受けられる、どちらともつかないような表現が成されています。

創作物においてだと、狙った場所に必ず当たる必中の弓として扱われることが多いです。

カーテナ

トリスタンはフェイルノートから弓使いとして有名になっていますが、戦闘では剣も普通に使用しています。

『トリスタンとイゾルデ』にてトリスタンは戦闘にて敵の騎士を倒した際、刃の一部が欠けて相手の頭部に残りました。
これが巡り巡ってトリスタンとイゾルデの不倫恋愛へと繋がっていきます。

ちなみに、この物語においてはカーテナという名称は付いていません。
カーテナは本来、シャルルマーニュ十二勇士の伝説において活躍しています。

後にシャルルマーニュがこの剣を手に入れた後に、コルト(カーテナ)と名付けられました。
要するに剣の名前は後付け設定による逆輸入でしょう。

また、現実にもカーテナは存在しており、慈悲の剣とも呼ばれてイギリスの戴冠式に使われています。
博由緒正しき剣の歴史として、トリスタンの物語を取り込みたかったものと思われます。

トリスタンの剣は彼の物語におけるラブロマンスには重要な存在ですが、元々の武器としては特別な要素のない普通の剣でした。

ロンゴミニアド(ロンゴミアント)

エクスカリバーと双璧をなすアーサー王の聖槍です、
幅広で長い穂先を持ち、一撃で五百人の兵士を吹き飛ばす威力があります。

ただし知名度と出番ではエクスカリバーの方が圧倒的に上で、劇中にもロンゴミニアドの情報はあまり出てきません。
要はやや地味でマニアックな武器になります。

有名な物語としては、カムランの戦いにおいて、モードレッドと一騎打ちを繰り広げました。
モードレッドは胴体を貫かれ絶命していますが、同時にクラレントでアーサー王も致命傷を受けています。

別名ロンの槍とも呼ばれており、アーサー王伝説内ではこちらの名称で登場しています。
ロンゴミニアドの名称は『槍 (rhon)』と『なぎ倒す (gomyniad)』のワードを掛け合わせたものです。

ロンゴミニアドの出自は諸説あります。
『ウェールズのトライアド』ではカラドヴルフ(エクスカリバー)とカルンウェナンと並び、神から与えられた神聖な武器となっています。

『ブルート』ではハッキリとは名言されていないものの、アーサーの槍はかつてカーマーゼン()でグリフィンという鍛冶師によって造られたとされています。
また、ロンはかつてアーサー王の父であるユーサー・ペンドラゴンが所持していたとも語られています。

こちらの説だと存外普通に造られていて、500人一度に倒せる力はどこから来たのか不思議に思いますね。

また他の説としては、ロンギヌスの槍と同一視されることもままあります。

ロンギヌスの槍自体はアーサー王伝説の聖杯探索で登場しています。
設定的な整合性で考えるならば、この時ガラハッドと共に昇天して聖杯と共に消えているため、別であると考えた方が自然です。

ただし、アーサー王伝説の中でも最終決戦で使用した割に情報が少ないため、創作においては設定の穴埋めは十分可能だと思われます。

カルンウェナン

ロンゴミニアドよりさらにマイナーな、アーサー王が使う短剣です。
名前の意味は『小さな白い柄手』。

『キルッフとオルウェン』では洞窟に潜む魔女オルドゥーを両断しました。
その時は洞窟の入り口から投げつけるというシンプルなもの。要は自動追尾型ダガーですね。
いや、もうダガーの威力ですらないですけど……。

アーサー王の武器の中では、エクスカリバーとロンゴミニアドらと合わせてセット扱いされることもあるのですが、アーサー王伝説の物語を描いた有名な作品群ではオミットされがちです。
有名なアーサー王伝説を書いた書の一つ『ブリタニア列王史』では出てきません。

また、特に有名な『アーサー王の死』でも直接その名前は登場しません。
けれどアーサー王が短剣を用いて巨人を倒す場面が存在します。

ちなみにFGOだとアルトリアキャスターの背中に浮いているのがカルナウェンです。
「疾駆けですよ、カルンウェナン」

マルミアドワーズ

アーサー王の所有する武器の中でも特に強力な剣で、その力はエクスカリバーすら上回るそうです。

元はリヨン王が所持していたもので、鍛冶神ウゥルカーヌスがかのヘラクレスのために鍛え上げたと言われています。
その後、アーサー王がリヨン王に勝利したことで所有者が変わりました。

アーサー王がマルミアドワーズを使う際は、ガウェインにエクスカリバーが貸し出されていました。
ただでさえ影の薄いガラティーンの出番が……。

カリバーン(カルブリヌス)

アーサー王が引き抜いたとされる選定の剣。
エクスカリバーのページにて解説。

エクスカリバー【ファンタジー創作・小説の設定資料集】