全体オープニング
●或る娘の記録 -Secret Note-
とあるグリモア兵――まあ、誰でもいいだろう。今回の本筋には特に関わることのない彼が語るには、UDCアースに怪異が生じているらしい。
それは考古学者達にてまことしやかに囁かれる噂。
四年程前、某国から奇怪な像が日本の大学へと持ち込まれた。
秘境の邪教徒が悪魔の降臨に用いたとされている、黒々としてしわがれた得体の知れない生物を象った醜悪な像だった。
多くの者が胡散臭さに失笑する中、深い興味を抱いた一人の大学院生がこれを熱心に研究していたそうだ。
だがある日、研究室にて事故が起きた。
事故の詳細は定かではない。一説によると何者かによって隠ぺいされたとの説もあるが、所詮これは噂話。
そもそも仔細などあってないものと変わりない。
その研究室には偶々見学に来ていた者もいたらしいが、その詳細もやはり不明瞭だ。
故に結果だけを語ろう。その場にいたほとんどの者がその事故によって死亡した。
事故の後、謎の像は研究室から忽然とその姿を消したらしい。
生き残ったのは二人。
一人は廃人となり言葉もまともに話せなくなったそうだ。
もう一人は像を研究していた娘。
彼女だけは軽傷で済んだが、その後、鬼気迫る表情でより研究に没頭した。
けれどもその後、廃人となったもう一人の傍らにて自ら命を絶ってしまった。
理由はわからない。死人に口はないのだから。
ただ彼女が死ぬ数十分前、偶々病室の前を通りかかった看護師によると、泣きながら謝り続ける姿を見たとの説もある。
娘は生前に一冊のノートを遺した。
それは血塗れでページの大部分が読み取れないが、そこには娘が研究していた全てが詰まっているらしい。
元々は見向きもされなかった些末な研究と言えど、これだけ凄惨かつ不可思議な事件が起これば話は変わる。
その後、何名かの研究者がそのノートを元に研究を始めたが、皆が皆、一人の例外もなく不審な死を遂げたという。
いつしかそれは関わる者をとり殺す呪いのノートと呼ばれるようになった。
そう、これが噂の元にして、今回猟兵達に関わっていただく事件である。
闇で高額取引されていた呪いのノートが、ある研究者の元へと渡った。
その者は他にも怪しげな研究に手を出しており、私財を投入して己の研究室を持つに至っている。
依頼内容は彼の所持するノートを破壊。
もしくはそれに取り憑いたオブリビオンを打倒すること。
ノートの正体は不明だが、後の研究者達を殺めたのは『そういう噂』が凝り固まった一種の都市伝説だろう。
けれど、或いは、もしかすると、噂の火元――彼女の遺した記録に触れることはあるかもしれない。
●MSコメント
第六とTW5までの依頼形式を足して割ってお湯かけたような形式です。
依頼は幾つかの章に分かれており、そのパート毎に調査や戦闘が発生します。
(依頼の進行によってパート数は変化する)
第一章は予約期間終了前後に掲載予定です。
シナリオ相談は別途スレを用意して、話し合いは自由だけど、場合によっては何もわからないまま終了もあるから注意してね!
●偽シナルールについて
下記に一通り記載。
今回が初ルールのため、色々不備があると思いますが、問題が出たら逐次修正していくので優しくしてね!
https://tw6.jp/club/thread?thread_id=48839
●参加方法
本偽シナの参加資格者は旅団員及び友好旅団員となります。
当スレにて参加表明と参加予約のアンケート選択+ダイスロールをお願いします。
また、今回は諸般の事情で優先参加枠が用意されています。
優先枠の招待は個々に手紙を出しており、強制感を出したくないため、あえてこの場で名前は発表しません。
参加可能枠は最大八名として、予約時点で八名を越えた場合は優先枠、ダイス値の高い順からの当選とさせて頂きます。
逆に八名未満となった場合は、第一章のプレイング提出までを期限とし、早いもの勝ちでの参加となります。
シナリオ開始後の参加申請は当スレにて、アンケートの参加申請を選択してください。
参加予約期間
当スレ立て〜7月20日21時迄
元ページ(相談含む)
https://tw6.jp/club/thread?thread_id=48841&mode=last50