マイナスの使い魔 第十三敗『また勝てなかった』 更新日:2018/05/08 公開日:2012/06/25 マイナスの使い魔執筆小説 禊がよく自らを指し示す言葉として使った過負荷(マイナス)とは何なのか、それはこの止まらない鳥肌と、心を濁す不快感がそのまま答えなのだろう。 禊が吸血鬼かもしれないと、少しでも思った自分が馬鹿だった。ましてやエルフだっ […] 続きを読む
マイナスの使い魔 第十二敗『今日から僕達は』 更新日:2018/05/08 公開日:2012/06/22 執筆小説マイナスの使い魔 何度も。何度も。何度も。 ワルキューレ達が禊を攻め続ける。新たに持たせた槍で刺し、剣で斬りかかる。鮮血がワルキューレと広場を汚し、生徒達から悲鳴が沸く。 その声の勢いは最初の歓声に比べると可愛いものだった。なにせ、 […] 続きを読む
マイナスの使い魔 第十一敗『ルイズちゃんはやっぱり』 更新日:2018/05/07 公開日:2012/06/18 マイナスの使い魔執筆小説 自分が召喚した禊は吸血鬼や亜人で、強力な先住魔法を操れる。決闘となればその力と正体がわかるはずだ。ルイズはそう思っていたし、ギーシュが危なくなれば、自分が飛び込んで決闘を止めるつもりだった。なのに、まさか……。 こん […] 続きを読む
マイナスの使い魔 第十敗『螺子伏せてあげるよ』 更新日:2018/05/07 公開日:2012/06/18 執筆小説マイナスの使い魔 禊を当事者として今朝起きた事件を聞いたシエスタは、卒倒しそうな恐怖に身を苛まれていた。 「貴族の方と決闘ですって!?」 そんな大問題を引き起こした当事者の禊は、平常心のままに器のスープを掬っては自分の口に運んでいく。 […] 続きを読む
マイナスの使い魔 第九敗『僕はゼロの使い魔だぜ』 更新日:2018/05/07 公開日:2012/06/18 執筆小説マイナスの使い魔 アルヴィールズの食堂近くの角にて、ギーシュは忙しくなく周囲の様子を窺っていた。いつになくそわそわした落ち着かない様子で、彼を横切る者達からはさぞ不審者に見えているだろう。 昨日は浮気が発覚してしまいすったもんだの末に […] 続きを読む
マイナスの使い魔 第八敗『夕べはお楽しみでしたね』 更新日:2018/05/07 公開日:2012/06/18 マイナスの使い魔執筆小説 ルイズは自室でベッドの布団に包まり、心身共に打ちのめされていた。 自分が召喚した使い魔は決してゼロではない。それ以下のマイナスだった。 不幸と不条理を集約したかのような禊の存在に飲み込まれそうになったルイズは、渾身 […] 続きを読む