私は電子書籍万歳派の人間だ。
紙書籍を嫌っているわけではないが、電子より紙の方が良いと断言する人とは基本反りが合わない位には電子書籍にどっぷり浸かっている。

そんな私なので電子書籍のサイトも吟味してきた。
今回は最も使用歴の長く現在も活用し続けているhontoと、最も有名なKindleとの違いを解説してみようと思った次第だ。

hontoがAmazonを凌駕している超単純な理由

私があえてkindleを投げ捨てhontoで電子書籍を購入するようになった理由はものすごく安直で、Amazonより値段が安いからだ。

店舗なら家から近いとか特典ペーパーとかいろいろ条件はあるけれど、電子書籍なら高いか安いかしかない。安いは正義

というかこれ、知らない人も結構いるらしいが、紙書籍と違って電子書籍は販売サイトごとに値段が異なる。
Kindleではたまに電子書籍の割引クーポンを出すが、hontoではビックリするくらいしょっちゅう出してる。
ヤバイものは40%とか50%割引まである。

流石にそのレベルのクーポンとなれば、作品や作者がある程度限られていることが多い。
化物語シリーズ限定とか福本作品限定。もしくは〇〇出版の書籍みたいな感じだ。
作者や作品限定系はその作者の新刊が出るとか、そういうタイミングを狙い撃ちすることが多いので結構ありがたい。
ちょうどこれ書いてる今はKADOKAWA商品用の割引クーポンが出ている。

そういう範囲狭い系の高割と一緒に、全作品に使える20%オフとかコミックセット25%オフとかしょっちゅう出てくる。
呼吸するような気軽さで出すので、基本が全品2割引からスタートと思っていい。
何かしら理由をつけてフェアしているので、感覚的に割引クーポンの数が二桁切っていることの方が稀だ。
なんだったら会員登録すると30%OFFクーポンくれる

他にも何故か割引率の良いエロ本とBLとTLのクーポンもやたらと出るのだけど、電子書籍だからとコッソリ楽しみたい人多いのでしょーか?

後、割引クーポンではなく商品そのものを同じくらいの率で割引することもある。
この場合は割引クーポンとも併用できるぞ。やったね!

ちなみに割引出しまくっている自覚は当然ながらあるため、この本欲しいけど下がってないなー待つかーって人用に『値引きしたら通知』機能まである。もはや割引購入前提かよ。

割引できるのは元々出版社がセコい手を使っているから

ここまで値引きの話が多いと、そんなポンポン割引だして大丈夫? サービス終了が近いスマホゲームみたいで潰れそうと心配する人とか出そう。
それ以前に嘘つけよ、話盛ってるだろと思われるかもしれない。
だが、これにはカラクリがあるのだ。

ちょっと電子書籍に関する出版業界の話をしよう。
これも知っている人は知っていることだけれど、電子書籍は紙媒体よりも原価がずーっと低い
そりゃあデータですよデータ。

半額だろうが利益が出るくらい安い。そりゃあ印刷とかしなくていいもの。そもそも出版すらしなくていいからね!
根本的に、編集は必要だけど出版社はいらないのが電子書籍なのだ。

要するに、原価率で考えると紙書籍に比べて電子書籍が高過ぎる。りっふじーん!
なんでそんな鬼畜所業が起きてるのかっていうと、単純に同じ利益率で売ると紙書籍が全然売れなくなるためだ。

ちなみに出版社通すと電子書籍でも作者の利益率はそんなに変わらないらしい。セコイ。
(なのでもはやある程度有名な作家は、自費出版した方が利益率70%とかで遥かに稼げる業界になっている)
要するにほぼ出版社と書店都合だねっ!

なので、本当は今よりずっと安くできる
安くできるからって何故そこまで下げるのか。そしてKindleは同じように下げないのか。
それは電子書籍のリーダーシステムも原因となっている。

現在、電子書籍は各書店サイト毎にそれぞれのリーダーがある。
それぞれが独自規格であり、例えばKindleで購入した本はhontoでは読めない。
書籍のファイル形式はどこも同じなのに、認証ロックがかけられているためだ。

これもズルいなあと思うのだけど、要するに読者を囲い込みたいための仕掛けで、これも完全に書店側の都合である。
そしてことKindleはこの業界最大手。言わば王様だ。
読者大量に囲い込んでいるから割引なんてする必要がない。

hontoはKindleや大手サイトが囲い込んでいる読者をベリベリと引き剥がさないといけない。
その方法が大量の割引クーポンなのだ。

さっきも言った通り電子書籍は紙と違って競える範囲が少ない。
値段とリーダーの性能くらいなものだ。

リーダーの性能だけで言えばKindleは昔から高水準である。
hontoのリーダーは性能面でも当の昔に追いついている。故に後は値段だ。
ぶっちゃけこのままKindleや他の大手に固定客奪われ続けるくらいなら、安くしてパイを奪った方が結果的に利益が出る
そういう仕組みだ。

昔ネットブラウザといえばWindowsにくっついているIEが完全に支配していた。
だが頂点であることを理由に胡坐をかいた結果、後続のブラウザが次々と高性能なものを出してシェアを奪われていった。
その結果、現在はChromeが完全にひっくり返している。
Kindleとhontoの関係はかつてのブラウザ戦争に近い。

hontoのデメリット

電子書籍はhontoの方が確実にデキる子だ。
だが紙書籍となると話が変わってくる。

電子は業界構造的に割引ができるものの、これが紙だと原価率の問題から値段は下げにくい。
といってもここでも3~5%割引のクーポンは出しているあたり頑張っているとは思う。

だが紙での通販には送料という問題があるのだ。
Amazonなら送料は基本無料といっていいレベルの水準である。
hontoは送料無料にする場合は特定のリアル書店で受け取るか三千円以上と、少々ハードルが高くて飛び越すのは難しい。
残念ながら私のお近くに対象のお店はない。

ただし、紙書籍購入後に同じ電子書籍を買うと半額になる制度がhontoにはある。
私は電子書籍万歳派の人間なのであまり意味はないのだけど、世の中には電子と紙両方所持したい派の方々は多くいる。
そういう人達にとっては大きなメリットになるだろう。

というか、紙書籍での競争でも電子書籍を持ち込むあたりhontoの電子書籍戦術は徹底しているなあと思う。

Kindleで買い続けるメリットとは?

高くてもあえてKindleだけで買い続ける人はいる。私の知り合いにもいた。

そういう人は買い物は全部Amazonに依存している人か、根本的にリーダーを変えたくない人が多い。
後者は続刊している作品程抵抗は大きくなる。この辺まさに囲い込み効果だよなあと思う。

ただし、この問題は解決策がある
大事なのは電子書籍はロックがかけられているだけでファイルの形式はある程度決まっていることだ。

Kindleの認証は解除しようと思えばできる。
ロックによる半ば強制の囲い込みは、読者にはデメリットしかなくて反発も大きい。そりゃそうだよ。
なのでロックを解除して書籍データをゲットできるフリーソフトが結構色々出回っているのだ。
詳しくは『Kindle epub 変換』で検索してみよう(フリーツールなので使用は自己責任)。

そしてhontoには電子書籍を外部からインポートする機能がある。
これは元々自炊(自分で紙書籍を電子書籍化する行為)したファイルを取り込むための機能だが、ファイル形式が同じなので乗り換えにも使える。
要するに、Kindleという本棚からhontoの本棚にごっそり入れ替えちゃおうぜってことだ。

hontoをオススメするタイプの人

はてさて、途中電子書籍業界とかKindleからの乗り換えとか色々話してきたので、最後にhontoについて改めてまとめよう。

hontoを使うメリット
  • 電子書籍を安く買える
hontoをオススメする人
  • 頻繁に電子書籍を買う人(クーポン発行が多い)
  • 電子書籍をまとめ買いしたい人(まとめ買いクーポン)
  • 人気漫画家や作家を追いかけている人(作者や作品固定の大幅割引クーポン)
  • BLやTLジャンル好き(クーポン多いジャンル)
  • 紙と電子書籍両方持ちたい人(両方買うと電子書籍は半額)
  • 今すぐ安く買いたい本がある人(会員登録で30%OFFクーポンがもらえる)

とまあ、まとめて見るとhontoで初めて買う人とよく買う人程得する要素が多い。
そして一度捕まえたら太客ほど逃さない強い意思を感じる。
それだけガチ目な前のめり電子書籍書店なのだ。