くあたんノベルズ

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「執筆小説」の記事一覧

オリジナル短編 『爆熱ピュアファイター・カイト ~神に愛されしスキルを持つ男~』

 僕の友人であるカイトはチートスキルを持っている。  これほど凄まじいスキルを僕は他に知らない。  彼は間違いなく神に愛された男だ。 「なあアベル、聞いてくれ!」 「なんだい、カイト?」  教室の片隅、バシーンと机を叩い […]

マイナスの使い魔 第三十一敗『虚無だなんて!』

 長い黒髪に漆黒のマントと陰湿さを漂わせる暗い顔付きの男、ミスタ・ギトーは教室の中でも生徒達からの人気は取り分け低い男である。 「全員揃っているな。では授業を始める。君らも知っての通り、私の二つ名は『疾風』。疾風のギトー […]

マイナスの使い魔 第三十敗『たった一人の人外だよ』

 フーケは場末の酒場で一杯やっていた己の油断を恥じた。  ガヤガヤと酒を帯びた男達の騒ぎ声がやかましい。こんな場所に若い女が一人呑みなぞしていると、酌をさせあわよくばそのまま宿に連れ込もうとする輩がよく現れる。  彼女は […]

マイナスの使い魔 第二十九敗『お話にならない』

 穏やかな水面に太陽の光が反射しきらめく。うららかな午後の陽射しが心地よい小舟の中。  けれども差し込む光さえ拒否するように、その中で縮こまって丸くなっている少女がいる。彼女――ルイズの心には大雨が降っていた。  今の彼 […]

マイナスの使い魔 第二十八敗『今日から僕達が』

 それがよもや、こんなことだったとは。  ルイズを殺さない程度に痛めつけて動けないようにする。  そこへ禊が現れてフーケを捕まえる芝居をしながら逆に逃走させ、あのプライドの高い貴族を自分側に引き込む。というのが禊の算段だ […]