くあたんノベルズ

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「マイナスの使い魔」の記事一覧

マイナスの使い魔 第十九敗『生きてきたんだろうね』

 夜のとばりで対面する球磨川禊に、タバサは少なからず戦慄を覚えていた。  戦いの最中で、恐いと思ったことはある。危険に身を晒して、神経が過敏になって自分の鼓動を感じるのも珍しい経験ではない。  しかし、対面しただけで戦う […]

マイナスの使い魔 第十七敗『僕にはわからないな』

 店の主人がデル公と呼んだ剣は厄介者だった。喋る剣という物珍しさこそあるが、それだけだ。剣としては錆だらけで、ろくに手入れもされてない最低ランクの代物である。 「それ、インテリジェンスソードなの?」 「そうでさ。どこの魔 […]

マイナスの使い魔 第十六敗『格好付かないでしょ?』

 決闘の後も、ルイズは禊を自分の部屋に住まわせている。  少なくとも禊は吸血鬼や危険な類の亜人ではなかった。それよりも最低(マイナス)で最悪(マイナス)な人間だったけど、主人であるルイズが放置するわけにもいかない。  禊 […]

マイナスの使い魔 第十四敗『どうということもないぜ』

 トリステイン魔法学院の女子寮廊下を男女のペアが歩いていた。意気消沈したルイズと定番の笑みを貼り付けた禊である。  ルイズと禊の両名は休校になった午後の授業時間を、学院の会議室で過ごすことになったのだった。  そこで待っ […]